屋根塗装は自分でもできる?屋根塗装の方法とリスクについて徹底解説

屋根塗装は自分でもできるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
しかし、屋根塗装には塗料の選定や不安定な高所での作業など専門的な知識や経験が求められます。
さらには、一歩間違えれば事故にも繋がってしまうリスクの高い作業です。
そのため、本記事では次のような方向けに自分で屋根塗装を行う方法とリスクについて解説します。
- 屋根塗装が自分でも本当にできるのか知りたい
- 屋根塗装を自分で行う際の方法が知りたい
- 屋根塗装を自分で行う際のリスクも知っておきたい
自分自身で屋根塗装を行うことを検討している人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
そもそも屋根塗装は自分でできるの?
結論から申し上げると、「自分でDIYできないことはないですが、プロ目線からは絶対に自分での屋根塗装はオススメできません」。
まず屋根塗装は、作業中に常に落下の危険性と隣り合わせで命に関わることもあるため、プロでも大きな危険を伴う作業になります。
厚生労働省の資料によると2023年には、建設業全体で223人が作業中に亡くなっているというデータもあります。
そのため、安全性の面から自分で屋根塗装を行うことはオススメできません。
また、安全面以外にも品質面でも素人の方が屋根塗装を自分で行うことはオススメできません。
例えば塗装前の下処理が甘かった場合、塗装がすぐに剥がれてしまったり、劣化してしまうため、すぐに再塗装を行う必要が生じます。
短期間で再塗装が必要となった場合、再度必要な材料を集めたり、足場を組んだりと、業者に依頼するよりもコストが高くついてしまう場合もあります。
以上の理由から、安全面・品質面ともに素人の方がご自分で屋根塗装をおこなうことはオススメできません。
しかし、どうしても自分でやりたい、費用を抑えておこないたいという方は、安全対策だけはしっかりと行った上で屋根塗装を行うようにしましょう。
屋根塗装を自分でおこなうリスクと注意点
まず、自分で屋根塗装を行う前に、屋根塗装を自分でおこなうには数多くのリスクが伴うことを理解しておきましょう。
特に、屋根塗装の経験がない場合には、次のようなことには特に注意する必要があるでしょう。
転落の可能性
屋根塗装は、高所で不安定な足場の中での大変危険な作業です。
さらには、天候による影響も大きく受け、風があるとバランスを崩してしまい、転落事故に繋がってしまうリスクも常に生じます。
そのため自分で屋根塗装をおこなう場合には、ヘルメットや安全帯などの安全装備はもちろんのこと、地上で家族や友人等に見ていてもらうなど、最大限安全に注意を払いながらおこなうようにしましょう。
また、晴れの日や風がない日に作業を行うことも重要です。
もし少しでも不安がある場合は、無理をせずに専門の業者に依頼してください。
時間と労力
屋根塗装は、非常に多くの時間や労力を必要とする作業です。
不安定な場所での作業が多く、常に危険と隣り合わせとなるため、高い緊張感を持って作業する必要があります。
そのため、DIYに慣れている人でも想定以上に時間がかかり、通常よりも疲労感が蓄積しやすいです。
さらには、天候面でも雨や風が強い日は作業ができないため、スケジュールを組みにくいというデメリットもあるでしょう。
塗装の不均一
塗装は均一に塗るのが難しい作業である上に、屋根という不安定な足場であることもあり、塗料を均一に塗るには高い技術が求められます。
そのため、屋根の塗装に慣れていなければ、満遍なく均一に塗るのは難しいです。
場合によっては再塗装が必要になることもあるため、時間や労力がさらにかかってしまうこともあります。
塗料の選定ミス
屋根塗装をおこなう際には、塗料選びも重要です。
使用されている屋根材に合った適切な塗料を選ばないと、塗装が長持ちせずに、すぐに再度の屋根塗装をおこなう必要が生じます。
また、塗料選びをおこなう際には、耐候性や防水性なども考慮する必要があります。
塗料によっては使用する道具の選択も必要であるため、プロでないと適切な材料・道具を選ぶことが難しい場合もあり、結果として耐久性に問題が発生する可能性もあるので注意が必要です。
近隣トラブル
屋根塗装を行う際には、近隣とのトラブルにならないように細心の注意を払って作業をする必要があります。
例えば、屋根塗装で使用する塗料は、独特な臭いがします。
塗料の臭いが少ない商品もありますが、全く臭いがしないというわけではないため、近隣トラブルに発展する可能性もあります。
さらには、屋根の塗装作業の際に、塗料が近隣の外壁や建物に飛散してしまい、場合によっては賠償金を請求される場合もあります。
塗料の飛散は、塗装する位置や天候によっては避けられない場合もあるため、近隣へ迷惑をかけないように十分な対策を行ってから作業をおこなう必要があります。
自分で外壁塗装を行うというのは上記のようなリスクがあることを事前に理解した上で、実施を検討してください。
少しでも不安な方はぜひ一度お近くの塗装専門業者にご相談いただくことをオススメ致します!
屋根塗装を自分で行う場合に必要な道具
屋根塗装を自分自身でおこなうためには、様々な道具が必要です。
ここでは、屋根塗装を自分自身でおこなう際に、必要となる道具について紹介します。
塗料
塗料は、下塗り塗料と中塗り・上塗り用塗料の2種類が必要です。
塗料選びの際には、耐候性や防水性がある耐久性の高い塗料を選びましょう。
刷毛とローラー
刷毛とローラーは、塗料を均一に塗るために使用する道具です。
ローラーは広い面に均一に塗るために使用します。
一方で、刷毛はローラーでは塗るのが難しい細かい縁などに使用します。
防護具
ヘルメット、安全帯(命綱)、手袋、保護メガネといった身の安全を守るための装備は必ず用意するようにしましょう。
屋根塗装は、高所の不安定な足場の中での作業であるため、最大限身を守る装備を整えて作業に臨むようにしましょう。
高圧洗浄機
塗装前に屋根の苔や汚れ、古い塗膜をしっかりと落とすために使用します。
サンドペーパー
塗装前に古い塗膜や錆を削り、表面を滑らかにするために使用します。
コーキング剤・シーリング材
隙間などに充填することで防水性や気密性を保持し、雨水が入らないようにするための材料です。
コーキングやシーリングが甘いと水漏れに繋がるため、重要な部分です。
シーラー
下地処理用の塗料で、塗装前に使用します。
シーラーは、塗料の密着性を向上させる役割を果たします。
養生シートとテープ
塗料が飛散するのを防ぐために、窓や壁を覆い、周囲を保護するために使用します。
ペイントトレイ
ペイントトレイは、刷毛やローラーを使用しやすくするために塗料を入れる容器です。
混合スティック
混合スティックは、塗料の色ムラを防ぐために、塗料を均一に混合する目的で使用します。
混合スティックで均一に混ぜることで、屋根に塗る際にも均一に塗ることができます。
足場
安定した作業ができるように足場を組みます。
特に屋根などの高所での安全性を確保するためにも安定した足場を組むことが重要です。
屋根塗装を自分で行う方法
※塗りプロでは専門の知識を持っていない方がご自分で屋根塗装を行うことは絶対にオススメしません。少しでも危険を感じる方、安全かつ高品質な塗装をされたい方は、プロに依頼することを強くオススメします。
屋根塗装には、最初の準備作業から下地処理、そして塗装作業と数多くの作業を行います。
ここから先に記載する内容は、危険性などをきちんと考慮した上で、屋根塗装を安全にできる自信がある方のみ参考にされてください。
準備作業
屋根塗装を行う上で、事前準備が重要です。
作業を始める前に、必要な道具は全て揃えておきましょう。
次に安全装備として、ヘルメット、安全帯、手袋、保護メガネの着用は必須です。
その後、屋根の上に登って作業ができるような足場を組みます。
ご自身で組むのが難しい場合には、足場だけ組んでくれる業者もいるため、この部分だけ業者を活用するのもいいでしょう。
そして、塗料などの飛散を防ぐために飛散防止ネットで囲います。
また、このタイミングで塗料がついてはいけない外壁や雨桶などの部分に養生を行うようにしましょう。
なお、準備作業を怠ると怪我や事故のリスクがかなり上がり、とても危険であるため、細心の注意を払いながら作業を進めることが重要です。
絶対に一人で作業は行わず、何かあった際にすぐに助けを求められる方が地上にいる状態で作業を行なってください。
高圧洗浄
続いて、屋根の表面に付着している汚れを高圧洗浄機を用いて洗浄します。
屋根は長年使用していると、多くの苔や汚れ、そして古い塗膜が付着しています。
高圧洗浄で十分に洗浄しないとその後の塗料を塗る際に密着が悪くなるため、全体をムラなく均一に洗浄することが大切です。
また、全ての屋根を洗浄した後は、しっかりと乾燥させましょう。
高圧洗浄の作業は晴天の日を選び、十分な乾燥時間を確保できる日におこなうようにしましょう。
なお、高圧洗浄を行った際に、近隣の住宅へ洗浄後の水や汚れが飛ばないよう注意してください。ご近所トラブルの原因となる可能性があります。
下地処理
高圧洗浄の処理をしても古い塗膜や錆は少し残ってしまいます。
そのため、サンドペーパーで古い塗膜や錆は削り、表面を滑らかにしましょう。
この工程により、塗料の密着性が向上します。
サンドペーパーによる下地を整える作業を終えたら、シーラーを均一に塗布します。
シーラーを塗ることにより塗料の密着性を高めます。
そのため、シーラーを全体にムラなく塗れるかどうかが、最終的な仕上がりに大きな影響を及ぼす大事なポイントです。
下塗り
下地処理後は、下塗りに入っていきます。
下塗りには、下塗り用の塗料を刷毛もしくはローラーで均一に塗布します。
下塗りは、塗装の基礎になるため、塗りもれなく細部まで丁寧に行うのがポイントです。
特に、屋根の縁や隙間などは塗装がしにくい場所であるため、細かい部分にも気をつけて塗りましょう。
下塗りを行った後も、乾燥時間を設けて、完全に乾くまで乾燥させることが重要です。
中塗り
下塗りが完全に乾いたら、中塗り用の塗料を塗ります。
中塗りは塗装の厚みを出す役割を果たします。
そのため、中塗りも均一に塗布していきましょう。
塗料がムラにならずに同じ厚みになる様に一定のリズムで塗り進めましょう。
中塗りが終わったら乾燥時間を十分に取り、次の上塗りの準備に入っていきます。
上塗り
最終的な仕上げとして、上塗りを行います。
上塗りは、屋根の保護と最終的な美観を兼ね備える役割を果たします。
そのため、塗料をしっかりと混ぜて重ね塗りをすることで、均一に塗布するようにしましょう。
上塗りが完了後、再度しっかりと乾燥させます。
仕上げ・清掃
塗装が完全に乾いたら、養生シートとテープを外していきましょう。
そして、周囲の清掃も行い、塗料の飛散した部分もきれいに拭き取っていきます。
最後に使用した道具も手入れ・掃除をおこなえば完了です。
屋根塗装は塗装専門店に依頼しよう
ここまで、屋根塗装を自分で行う方法と自分で行う際のリスクについて解説しました。
屋根塗装は様々な専門の道具が必要となり、下地処理から始まり、下塗り・中塗り・上塗りと数多くの屋根塗装の工程があります。
屋根塗装を自分で行う際は、不安定な場所で行うため、転落事故のリスクが高くなることを考慮しながら、最大限の注意を払って作業をする必要があります。
さらには、塗料の選定や均一に塗装するためには、専門的な知識や高い技術も要求されるでしょう。
そのため、自分で行う際の安全性やクオリティに少しでも不安がある場合には、専門の業者に依頼することをオススメします。
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